韓国JLK、脳MRIとCT画像解析の製造販売認証を取得、日本市場に本格参入

AI(人工知能)を使った医療向け画像分析を手掛ける韓国のJLK(ソウル市、日本法人:東京・文京区)は11月19日、脳のMRI(磁気共鳴画像)画像解析プログラム「JLK-PWI」と、脳のCT(コンピューター断層撮影)画像解析プログラム「JLK-CTP」の医薬品医療機器等法に基づく製造販売認証を取得し、日本市場に本格進出すると発表した。

JLKは脳卒中を対象にした画像分析分野を得意とする。「JLK-PWI」「JLK-CTP」は、それぞれ脳のMRIとCTの還流画像を分析し、脳還流の低下領域やピーク信号延長領域の体積やその差、比率を測定し、医療従事者の診断を支援するソリューション。

JLKは、韓国で初という医療AI分野で株式市場に上場した企業で、急性期から慢性期にわたる脳卒中診断を網羅するMRI、CTなど13種類のAIソリューションを韓国で展開する。2024年には、米国でFDA(米食品医薬品局)から「JLK-CTP」と「JLK-PWI」を含む4つのソリューションで、510(k)認証を取得した。

同社のキム・ドンミン代表取締役は、東京大学で修士・博士課程を修了し、特任研究員としてマルチフィジックス解析とMRIを使ったニューロイメージング研究に携わったことから、日本での事業展開を積極的に推進している。今後は、「JLK-CTP」と「JLK-PWI」を筆頭に、脳卒中向け医療AI画像分析ソリューションの日本国内での臨床試験や認可取得を加速するとともに、米国などにも展開する計画。