ブレインラボ、体表面画像誘導装置「ExacTrac Dynamic Surface」の販売開始

ブレインラボ(東京・港区)は8月28日、放射線治療の患者位置決定・モニタリングシステム「ExacTrac Dynamic(エグザクトラックダイナミック)」で、新製品の体表面画像誘導装置「ExacTrac Dynamic Surface(エグザクトラックサーフェイス)」の販売を開始したと発表した。

「ExacTrac Dynamic Surface」は、世界中で300台以上が導入される「ExacTrac Dynamic」のSGRT(体表面画像誘導放射線治療)専用モデル。「ExacTrac Dynamic」と同型のサーマル・サーフェスカメラを搭載しており、ブルーライトで構造化パターンを患者体表面に照射し、ユニットに搭載する2台の3Dカメラシステムでデータ化する。

患者体表面をポイントクラウド化したイメージ図

トラッキング精度と高いフレームレートが特長。シングルユニット設計を採用しており、ガントリにより視界が遮られることがなく、照射中も常に患者をトラッキングができる。体表面ポイントはサーマルカメラで取得した熱シグネチャーで補強し、高いフレームレートと精度の向上を実現した。

リニアックに「ExacTrac Dynamic Surface」を導入すれば、共有サーバーで患者の治療計画をリニアック間の移動が可能で、効率的な治療と放射線治療部門全体の標準化が行えるという。また、高精度放射線治療やフィデューシャルマーカー治療用のエックス線画像誘導が可能な「ExacTrac Dynamic」にアップグレードすることで、適用症例が拡大し、多くの患者の治療につながるとしている。