エルピクセル、大腸内視鏡診断支援AIソフトの新モデル 検出精度を改善し偽陽性を低減

ひだによる偽陽性判定での比較例(左:旧モデル、右:新モデル)

エルピクセル(東京・千代田区)は2月27日、大腸ポリープ候補を検出する大腸内視鏡診断支援AI(人工知能)ソフトウエア「EIRL Colon Polyp(エイルコロンポリープ)」の検出精度を改善した新モデルの販売を開始したと発表した。

新モデルは、偽陽性の低減を目的に、AIの学習データ追加に加え、アルゴリズムを見直した。また、従来モデルよりも、接続可能な内視鏡スコープ(ビデオスコープ)の対応範囲を拡大した。

ソフトウエアは、オリンパスメディカルシステムズと富士フイルムの内視鏡システムでの使用が可能。両社の内視鏡システムで評価した結果、98.7%の検出感度を保ちながら、特異度の改善も実現したという。

「EIRL Colon Polyp」は、2022年11月に発売し、大学病院やクリニックなどが導入する。2024年8月1日から診療報酬の加算対象となっており、ソフトを使用して内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施した場合が、病変検出支援プログラム加算として保険点数が60点加算される。

泡による偽陽性が改善した例(左:旧モデル、右:新モデル)
泡による偽陽性が改善した例(左:旧モデル、右:新モデル)

一方で、消化管内の消化液や唾液などが原因となって発生した泡や、ひだ、処置具の写り込みによる誤検出(偽陽性)が医師の読影を阻害する要因として課題となっていた。同社では、その解消で性能改善に着手し、医薬品医療機器法に基づき一部変更申請を行い、2025年12月22日付で承認を取得した。