淀川キリスト教病院、シーメンスのシングルソースフォトンカウンティングCTを国内初導入
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シングルソースフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha.Prime」
シーメンスヘルスケア(東京・品川区)は12月23日、淀川キリスト教病院(大阪市)がエックス線管と検出器を1対搭載(シングルソース)したフォトンカウンティングCT(コンピューター断層撮影装置)「NAEOTOM Alpha.Prime(ネオトム・アルファ・プライム)」を国内初導入すると発表した。
フォトンカウンティングCTは、X線の光子(フォトン)を直接電気信号に変換し計測することで情報の損失や電気ノイズを排除し、低被ばくでありながら、解剖学や機能的な情報を含んだ高精細画像の取得ができる装置。
シーメンスの「NAEOTOM Alpha.Prime」は、幅広い施設に導入が可能な普及モデル。フォトンカウンティング技術で高精細な画質や機能をシングルソースCT装置で実現し、自社のシングルソースCTと同等の設置面積を実現した。AI(人工知能)を活用した診断支援や自動化機能を備えており、最大で1日100件以上の検査に対応できる。
淀川キリスト教病院は、「全人医療」を理念に掲げ、地域に根差した総合診療体制を構築。24時間365日の救急診療に加え、高度医療を提供する急性期病院として、年間約3万件のCT検査を実施する。
同院では「これまでより高精細で低被ばくな検査が可能となり、救急や脳血管神経領域をはじめ、循環器、がん診療、小児領域など、あらゆる分野で迅速で正確な診断に貢献できる」(藤原寛院長)とみて、シーメンスのフォトンカウンティングCTの導入を決めたとしている。