アドバンテック、エヌビディアのエッジAI搭載の医療機器向けAI推論システム発売

医療機器向けAI推論システム「MIC-735」

産業用コンピューターのアドバンテック(東京・台東区)は11月26日、米エヌビディアのエッジAI(人工知能)処理基盤「NVIDIA IGX Thor」を搭載した医療機器など向けのAI推論システム「MIC-735」を発表した。

「MIC-735」は、内視鏡、手術用可視化システムなどのAI駆動医療機器を始め、産業用ロボットやAMR(自律移動ロボット)用に設計されており、マイナス30度から~60度までの幅広い温度範囲で安定した動作が可能。

さらに、超高速通信が可能な「5G/QSFP 4×25GbEインターフェース」と、システム信頼性を高める機能安全MCUモジュールに対応し、制御情報フィードバックを行うセンサー・アクチュエータ間のリアルタイム通信を確保することで、医療機器などが安全に自律動作できる性能を確保した。

高精細画像対応の「MIPIインターフェース」を搭載し、カメラへの直接接続やアドバンテック独自のセンサー統合技術を統合することで、複数の画像センサーとのシームレスな接続確保と、「NVIDIA IGX Thor」とセンサー間でリアルタイム推論と制御ができる大容量データ通信を可能にした。