medverse、スマホの顔スキャンで健康状態が分かる顔認識AI活用の健康状態スキャンシステム

帝京大発の医療ベンチャーのmedverse(メドバース、東京・渋谷区)は10月7日、顔認識AI(人工知能)を活用した健康状態スキャンシステム「Vital Scan(バイタルスキャン)」を、医療法人などの向けに10月から提供を開始すると発表した。

「Vital Scan」は、スマートフォンのカメラに30秒顔をかざすだけで、血圧相関、血流パターン、生活習慣病リスクなどのバイタル(生体)情報をAIが解析し、スコア化と可視化するサービス。専用アプリが不要で、ウェブブラウザだけで利用できる。サービスサイトにはQRコードですぐにアクセスが可能。

サービスは、医療機関やクリニック、健診施設などが導入し、患者や顧客に提供するBtoC(消費者向け)モデルで提供する。導入先を窓口として、最終利用者に健康チェック体験を届ける。メドバースでは病院での問診ツールやオンライン診療や保険加入時のスクリーニングなどでの利用を見込む。

今後は、スキャン以外のAI機能を開発し統合する計画。将来的には、スキャンからAI診断、医師連携の医療導線を構築し、病気の予防や早期発見、医療アクセス改善の支援でも展開も視野に入れている。

メドバースは、で帝京大学が公認した医学系研究者発のベンチャー。渡邊雄介・帝京大学医学部教授が代表を務め、産学連携のバックグラウンドを強みにする。今後も大学発の技術と医療知見を融合した事業基盤を基にサービスを展開するとしている。