岐阜大、医学部附属病院が甲状腺腫瘍の悪性予測AIシステム開発でCF開始
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岐阜大学は9月2日、甲状腺腫瘍の悪性を予測するAI(人工知能)システム開発で、クラウドファンディング(CF)を使った資金調達を開始すると発表した。

CFは、同大医学部附属病院糖尿病・内分泌代謝内科の髙橋佳大・臨床講師が実施。甲状腺腫瘍の画像診断とAIを活用した悪性度予測システムを開発する。プロジェクト名は「甲状腺腫瘍の悪性を予測するAIシステムで、地域間の医療格差をなくしたい!」で、学術系CF運営などのアカデミスト(東京・新宿区)のCFサービス「academist」を利用する。目標金額は150万円。9月2日から10月30日の期間で寄付を募る。
髙橋講師は、甲状腺腫瘍の画像診断とAIを悪性度予測の研究を行っており、これまで超音波画像と臨床情報を組み合わせることで、悪性腫瘍の診断精度向上に取り組んできたが、地域ごとで専門医の数や診断技術に差があり、正確な診断を受けられない患者がいることが課題になっていた。
今回、この課題を解決する多施設から集めたデータを使ったAI診断モデルの開発と、どの地域でも活用できる診断支援システムの構築を目指し、CFを行うことにした。