杏林大、電通総研セキュアなどとAMED公募事業で熱傷診療のプログラム医療機器を開発

杏林大学(東京・三鷹市)は8月13日、日本医療研究開発機構(AMED)が行う公募事業で、医療機器などの研究成果展開事業のプロジェクトで熱傷診療の自動診断・診療支援プログラム医療機器の研究開発の委託を受け、電通総研セキュアソリューション(東京・港区)、バイオフィリア研究所(神奈川・藤沢市)と、熱傷診療のプログラム医療機器(SaMD)を共同開発すると発表した。

3者は、プロジェクトで専門性が高く担い手の少ない熱傷診療をプログラム医療機器の力で標準化し、人手不足と専門医不足に悩まされる現場の診療支援に取り組む。杏林大では、電通総研セキュアソリューションとバイオフィリア研究所と再委託契約を結ぶ形で、熱傷の写真画像を使った診断や診療支援AI(人工知能)技術などの研究開発を産学連携で進める。

SaMD開発では杏林大医学部の加藤聡一郎講師と山口芳裕教授、慶應義塾大学理工学部の田中敏幸教授(現:同大学名誉教授、バイオフィリア研究所教授)の研究チームが、2015年から技術的研究を行ってきた熱傷写真画像の分析・評価技術を活用する。研究代表者の加藤講師は、「AIを含む確かな技術を持ったチーム体制で、現場を助ける新たな医療機器の開発を目指し尽力していく」と話している。