ExaMD、医療機関向け歩行分析AIアプリ開発、25年第2四半期に販売へ

エクサウィザーズ子会社で医療向けAI(人工知能)サービス開発のExaMD(東京・港区)は5月22日、AIで患者の歩行機能を短時間で分析できる医療用AIアプリを開発したと発表した。2025年の第2四半期(7~9月)の販売を予定する。

開発した医療用の歩行分析AIアプリは、スマホで撮影した歩行動画をAIが分析し、測定結果を、その場で確認できる医療用ソフトウエア。

患者が5m程度を歩行するだけで、最短5秒で歩行状態をAIが分析。「歩行速度」「ふらつき」「左右差」「テンポ」といった指標でスコア化し、理解しやすい形で表示する。分析結果は過去データと比較が可能で、ヒストグラムや過去動画との比較機能で、患者の歩行状態の変化を追跡や把握はできる。可視化されたデータはレポートとして出力可能で、保険算定(D250)対象となる動作分析に必要な情報を効率的に提供する。

ExaMDでは、医学的な評価や臨床エビデンスの構築、医療機器の安全性確保を目的に、順天堂大学との共同開発契約を締結した。

共同開発は、田村好史・順天堂大学大学院医学研究科スポーツ医学・スポートロジー/代謝内分泌内科学教授と実施する。歩行分析AIアプリで得られたデータや利用者、患者の状態について、医学的な評価や臨床エビデンスの構築、アプリの医療機器としての安全性確保などに取り組む。また、それぞれの知見を持ち寄り、運動機能評価をサポートする新たなAIアプリ開発も進める。