JMC、筑波総合クリニックが乳幼児の頭蓋矯正治療でヘルメット治療を開始、茨城で初
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筑波総合クリニックが使用する乳幼児向け頭蓋矯正ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」
医療機器開発などのジャパン・メディカル・カンパニー(JMC、東京・中央区)は1月28日、筑波総合クリニック(茨城・つくば市)が、乳幼児の頭蓋矯正治療専門外来を開設し、赤ちゃんの頭のかたちを矯正するヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」を使った頭蓋矯正治療を開始したと発表した。茨城県では初という。
筑波総合クリニックでは、今回、乳幼児向け頭蓋矯正治療専門外来の設立で、鑑別診断からヘルメット治療までをクリニック内で一貫して行う治療体制を構築。小児脳神経外科専門医の井原哲医師が、初診から治療終了まで一貫して責任を持ち、適正な頭蓋健診と「「Qurum Fit」を使ったヘルメット治療をシームレスに提供する。
「Qurum Fit」は、細部までこだわったデザインと機能性が特長の乳幼児向け頭蓋矯正ヘルメット。高い通気性を備えた設計でムレを防ぎ、快適な使用感を実現。本体だけでなくクッション部分も水洗いが可能で、衛生面にも配慮した。
具体的な治療では、初診で赤ちゃんの頭のひずみが手術が必要な病気によるものか、向き癖などによる位置的変形かを鑑別診断。ヘルメット治療の開始後は、診察ごとに赤ちゃんの頭蓋の成長発達や治療効果を確認し、必要に応じてヘルメットの調整を実施する。調整時には、治療効果を最大化するため、ヘルメットのインナークッションを赤ちゃん個々の成長に合わせて交換し、常にオーダーメードの治療が提供する。
筑波総合クリニックはこれまで、乳幼児の頭蓋矯正治療では、初診時に井原医師が赤ちゃんの頭蓋変形が頭蓋縫合早期癒合症などの病気によるものか、向き癖など外部要因による位置的変形かを鑑別診断。その後のヘルメット治療は院外で外部企業と義肢装具士が担当していた。