富士フイルム、AI下部内視鏡レポート作成支援ソフト新版「AR-C1 Ver2.0」の提供開始
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富士フイルムは12月9日、AI(人工知能)が下部内視鏡検査後のレポート作成を支援するソフトウエア「AR-C1」で、新バージョン「AR-C1 Ver2.0」の提供を12月13日から開始すると発表した。グループの富士フイルムメディカル(東京・港区)が販売する。
「AR-C1」は、富士フイルムの内視鏡情報管理システム「NEXUS(ネクサス)」のオプションで2022年に提供を開始した下部内視鏡レポート作成支援ソフト。
検査中、画像認識技術で、使っている処置具を認識し、想定される手技の候補を観察画面上に表示。医師が表示された候補からフットスイッチで、手技と検体採取を行った部位を選択すると、処置前に撮影した静止画像と共に、部位情報と手技情報がレポートに反映される。また、検査開始時刻や検査終了時刻も自動で記録する。
今回、提供を開始する「Ver2.0」は、これまでフットスイッチで行っていた操作を、医師の音声でも行えるよう機能を拡張した。
フットスイッチ操作の場合は、「AR-C1」の操作用フットスイッチを、送水用やEMR(内視鏡的粘膜切除術)用など複数のフットスイッチと区別して使用するため、内視鏡モニターから都度目線を外して確認する必要があった。
新たに搭載した音声操作機能では、医師の首に装着したマイクが音声を拾うため、内視鏡モニターから目線を外すことなく、「部位情報」や「手技情報」「画像」を音声で指示するだけで登録を可能にし、検査中でも効率的に操作ができるようにした。