アイリス、AIで咽頭画像から高血圧を高精度で検出する研究成果を発表

AI(人工知能)医療機器開発のアイリス(東京・中央区)は12月3日、AIで咽頭画像から高い精度で高血圧を検出する技術の研究成果を発表した。

今回の研究では、咽頭画像から高血圧を検出できるAIアルゴリズムを開発。アイリスが持つ咽頭画像の医学データベースを使って、AIで患者の咽頭画像と年齢・性別などの属性情報から臨床試験データの二次分析を行い、高血圧を検出できるかを検証した。その結果、AUC(エリア・アンダー・ザ・カーブ、曲線の下の面積)で92.2%と高い精度を達成した。また、研究結果は「BMJ Health & Care Informatics」に研究論文で掲載された。

アイリスは、今回の研究成果について、咽頭画像と年齢・性別などの属性情報から高血圧を診断するAIアルゴリズムの開発が可能となり、高血圧の診察で咽頭画像の有用性を示せたという。また、物理的な接触が不要な新しい検出方法として臨床での応用が期待できるとしている。

さらに、今回の研究は特別に設計した医療用カメラで行ったが、将来的には患者のスマートフォンを使用したオンライン診療でも活用できる可能性があるとみている。