アイリス、AIエンジニアが「MICCAI2024」で医用画像解析の世界1位に

AI(人工知能)医療機器を開発するアイリス(東京・中央区)は11月13日、所属するAIエンジニアのQuan Huu Cap(クアン・フウ・キャップ)が、医用画像処理・コンピュータ支援の国際会議「MICCAI2024」のコンペティションで世界1位を獲得したと発表した。

「MICCAI」は、医療とAI、画像処理、機械学習、ロボティクス、ソフトウエア工学など、医療分野の高度な技術革新を扱い、特に工学的に新しい手法を取り上げることで知られる国際会議。今回、アイリスは腎臓病理画像のセグメンテーションの課題で、AIを用いた解析モデルを開発、その精度を競うコンペティションに参加し、世界1位を獲得した。

医用画像セグメンテーションは、2Dや3Dの医用画像を複数の部分に分割し、正常な組織や腫瘍などの特定のカテゴリや組織の種類を抽出する技術。今回の開発成果は将来的に、慢性腎臓病(CKD)の診断や治療計画、疾患監視の精度向上に役立つという。

アイリスでは、AIチームのメンバーが国際的な場に挑戦することを積極的に支援している。今後もこうした取り組みを通じて、多くのAIエンジニアが技術を研さんし、事業成長につながる仕組みと組織体制を構築していく考え。