アナウト、手術教育支援AIシステムがグッドデザイン賞を受賞

医療機器開発のアナウト(東京・千代田区)は10月17日、手術教育支援AI(人工知能)システム「Surgical Vision EUREKA(サージカルビジョンユーリカ)」が、2024年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。

「Surgical Vision EUREKA」は、手術動画を解析し、外科医の認識をサポートする手術教育支援AIシステム。患者ごとに異なる神経、結合組織、血管などの構造物を、内視鏡画像上に、リアルタイムで強調表示する。

グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会は受賞について「経験を頼りに瞬時に判断を求められる手術で、医師のストレス軽減と患者への質の高い医療提供に貢献する支援システムとして高く評価した。常に激しく動く画像からAIによって特定の組織を識別し、タイムラグのないAR(拡張現実)でのフィードバックを高いレベルで実現している。また、強調表示の透過度調整や確信度に応じた透過度の変化など、支援に徹する細心の注意が注がれており、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)もわかりやすい。現在は教育目的に限定されているが、近い将来には実際の手術に使用されるだろう」(審査委員)とコメントしている。