島津製作所、装置の寝台を動かさず撮影視野の移動可能なX線テレビシステム用ソフト

「Smart FOV(スマートエフオーブイ)」の使用イメージ

島津製作所は10月4日、X線テレビシステム「SONIALVISION(ソニアルビジョン)G4」向けソフトウエア「Smart FOV(スマートエフオーブイ)」を国内で発売すると発表した。

「Smart FOV」は、「SONIALVISION G4」と利用することで、X線透視撮影時に、装置の寝台を動かすことなく撮影視野を移動できる。そのため、内視鏡を通じてカテーテルやガイドワイヤなどの機器を胆管や膵管に進めて、透視・撮影しながら検査・治療を行うERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管(すいかん)造影)や、患者の嚥下機能を透視撮影で観察する嚥下造影検査で、医師が意図しないタイミングで寝台が動くリスクを抑えられるという。

島津製作所では、ソフトの発売に合わせて透視画像上の機器を強調し、視認性を高める透視画像処理技術「DeEP」の操作性を改善した。同社では、「Smart FOV」と「DeEP」の性能向上で、患者と医療従事者の負担の軽減を図るとしている。