アイリス、AIが咽頭画像から性別を推定する研究論文を発表

AI(人工知能)医療機器を開発・販売するアイリス(東京・中央区)は9月13日、AIアルゴリズムで咽頭画像から性別を推定する研究成果をまとめた論文を発表した。

今回の研究では、咽頭撮影用カメラで撮影した画像から、深層学習モデルが性別を88.3%の高精度で推定することに成功した。AIモデルは特に20~40歳と 40歳以上のグループではそれぞれ96.5%、96.3%%と極めて高い精度を示し、性差が顕著となる第二次性徴以降で高い精度となった。

同社では、研究結果は医学的にも妥当であり、咽頭写真が診断の有効なデータであることを示し、診断技術の進歩につながるとしている。また、現段階では性別予測に焦点が当てられているが、今後は患者の負担が少なく容易に取得できる情報源なるとみている。研究論文は、自然科学と臨床科学を対象に一次研究論文を掲載するオープンアクセスの電子学術誌「Scientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)」に掲載された。