ソニー、豪メルボルン大と、ロボット技術活用の外科手術トレーニングを共同研究

ソニーグループは9月12日、豪メルボルン大学と、ロボット技術を活用した外科手術トレーニングの開発で共同研究を行うと発表した。

2者は共同研究で、従来は専門医が対応していた外科的処置の一部を医療従事者が担えるトレーニング技術を開発。世界的に増加傾向にある外科手術の需要の対応策につなげる。
具体的には、ソニーがリアルタイム・シミュレーション技術とハプティクス(触覚技術)、高精細の3D映像技術を活用し、トレーニングロボット技術の研究開発を進める。一方、メルボルン大は解剖学や医学、臨床の知見を提供し、外科手術トレーニングプラットホーム構築でソニーの技術開発を支援する。

また、メルボルン大は、外科医育成プログラムにも、開発する技術を活用したトレーニングを導入すべく、解剖学・生物科学専門の学内教育機関「メルボルン・アカデミー・オブ・サージカル・アナトミー」の研究に基づいた、最適な評価モデル確立に向けた専門的知見も提供する。

まずは、外科手術に不可欠な切開や縫合、病変箇所の除去などの処置技能を対象の技術を開発。その後、看護師や一般開業医、外科研修医など幅広い医療従事者が相対的に低侵襲の外科的処置の習得に活用することを視野に入れ、取り組みを進めるとしている。