プレシジョン、相澤病院と医療現場で国産生成AI活用の実証実験

プレシジョン(東京・文京区)は9月2日、相澤病院(長野・松本市)と、医療現場での国産生成AI(人工知能)を活用する実証実験を開始すると発表した。

実証実験は、医療に特化した国産生成AIの研究と開発を行い、社会実装を通じてフィードバックを収集することで、技術の改善を図ることを目的に実施する。相澤病院は、2023年12月からプレシジョンのAI問診票「今日の問診票」を導入しており、毎月で約1000人の患者が利用し、120時間の業務時間を削減。この実績から、実証に協力することになった。

実証実験は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「統合型ヘルスケアシステムの構築」のテーマ1「医療LLM基盤の研究開発・実装」で、プレシジョンが開発する国産生成AIの社会実装の一環で行う。

同社によると、現在、医療業界ではAI技術の活用が進み、AI問診票やAI画像診断システムなどでAI活用が増えている一方、生成AIの実践的な普及は進んでおらず、活用方法が模索されている状況という。そこで同社ではSIPを通じて医療現場での生成AI活用の取り組みを行うことにした。