フューチャー、福島県立医科大・KKR浜の町病院とロコモ改善アプリの有効性を実証

フューチャーは4月8日、福島県立医科大学(福島・福島市)、国家公務員共済組合連合会浜の町病院(KKR浜の町病院、福岡市)と、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)患者向けに開発中のスマートフォンアプリのプログラム医療機器(SaMD)の共同研究で、下肢筋力とQOL(生活の質)の有意な改善を確認したと発表した。

「ロコモティブシンドローム」は、筋骨格系の疾患で運動機能や移動能力が低下した状態を指す。同社によると、予防と改善では日常的な運動が推奨されているが、中高年層が自発的に運動を継続し、習慣化することは困難で大きな課題になっているという。

この課題解決に向け、フューチャー、福島県立医科大整形外科学講座、KKR浜の町病院は共同研究を実施した。フューチャーはロコモティブシンドロームを改善するプロトタイプ版スマートフォンアプリを設計・開発し、研究基盤として提供した。

アプリは、日本整形外科学会が推奨するロコモティブシンドローム予防のトレーニング「ロコトレ」に基づく、「片脚立ち」と「スクワット」のプログラム実施を動画と音声のガイダンスでサポートする機能を搭載する。また、患者と担当医師間でアプリを連携し、医師が遠隔からトレーニングの進捗(しんちょく)をリアルタイムに把握して指導に活用できるモニタリング機能も備えた。

三者は、40歳以上で、老年運動機能尺度「GLFS-25スコア」が7点以上の日本人患者を対象に、アプリを使って8週間の実証実験を実施した。その結果、歩行能力や運動機能の向上に加え、ステージ改善を多く確認したという。

また、トレーニング完了率が93%と、離脱者が極めて低水準だったことで、デジタル技術による適切な介入が中高年層の運動習慣の定着を促す有効な手段であることを実証したという。こうしたことから、フューチャーでは、今回の実証試験で、アプリを使った非対面型介入が、患者の運動習慣定着と身体機能向上に向けた実行可能な治療オプションを示せたとしている。