富士フイルム、AI活用の画像処理・体動検知機能搭載のデジタルX線透視撮影システム2機種を発売
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デジタルX線透視撮影システム「CUREVISTA Open ff(キュアビスタオープンフォルティッシモ)」
富士フイルムは3月31日、AI(人工知能)技術を活用して開発した画像処理と、被検者の体動を検知する機能を搭載したデジタルX線透視撮影システム「CUREVISTA Open ff(キュアビスタオープンフォルティッシモ)」と「CUREVISTA Apex ff(キュアビスタエイペックスフォルティッシモ)」を、4月1日に発売すると発表した。富士フイルムメディカル(東京・港区)を通じて販売する。
「CUREVISTA Open ff」は、テーブルトップを一切スライドさせずに、X線管アームを縦方向と横方向に動かせる機構「2WAY ARM」を搭載。「CUREVISTA Apex ff」は、「2WAY ARM」に加え斜め方向にX線管アームを回転できる機構「3WAY ARM」を備える。
2モデルともに、AI技術を活用して開発した新機能「Boost C(ブーストシー)」と「SECURECAMERA MD(セキュアカメラエムディー)」を搭載した。
「Boost C」は、消化器内視鏡検査・治療の1つである内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)実施時に、造影された胆管領域を検出しコントラストを強調表示させることで、造影剤使用量を低減し、被検者の身体的負担の軽減が期待できる機能。
「SECURECAMERA MD」は、装置本体に設置したカメラで撮影した被検者映像から、被検者の体動を医療スタッフに通知する機能。内視鏡検査中の被検者に対し、早期に介助などの対応が可能となり、検査中のリスク低減が期待できる。また、装置の動作を制御するコントローラーをワイヤレス化しており、検査室内での業務効率化につながるという。
そのほか、カテーテル・ガイドワイヤーなどの視認性を向上する画像処理技術、被ばく線量を半分にしても画質を劣化させることなく、なめらかに表示できる機能「IntelliFRAME」などの従来モデルの機能も引き続き備えた。

さらに、ERCP向けソフトウエア「VisualAID-ERCPプランニング-」にも対応した。同ソフトウエアは、ERCP中に「CUREVISTA」で撮影したX線透視画像上に、3Dで作成した胆管・膵管画像を重ねて表示し、臓器との重なりを含む解剖学的構造を把握しやすくする。
また、これまでCT(コンピューター断層撮影装置)画像とMRCP(MRI検査で、胆管・膵管の水成分だけを強調し撮影した画像)画像で3D画像を作成する必要があったが、今回、新たにCT画像のみで3D画像作成を可能にした。MRI(磁気共鳴画像装置)撮影を実施しない医療機関でも対象患者を広げられる可能性がある。加えて、3D画像作成時にCT画像とMRCP画像の位置合わせの作業が不要となるため、ワークフローの改善も見込む。