札幌医科大病院、国内初の地域医療推進型高度遠隔ICUでフィリップスのeICU導入
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フィリップス・ジャパン(東京・港区)は2月17日、札幌医科大学附属病院(札幌市)が、国内初という地域医療推進型高度遠隔ICU(集中治療室)の取り組みで、集中治療遠隔支援ソリューション「Philips eICUプログラム(eICU)」を2026年1月から導入したと発表した。

「eICU」は、支援センターから集中治療の現場を遠隔で支援するソリューション。
遠隔で複数のICUの患者をデータ分析・管理可能なソフトウエア「eCareManager(イーケアマネージャー)」を核に、患者のバイタル推移を自動解析し重症度をスコアリングする「Automated Acuity(オートメイティッド・アキュイティー)」、アラート情報を常時監視する「Sentry Smart Alert(センチュリー・スマート・アラート)」、退室後48時間以内の死亡率・再入室率をAI(人工知能)で予測する「Discharge Readiness Score(ディスチャージ・レディネス・スコア)」などのCDS(臨床意思決定支援)ツールを備える。
札幌医科大病院では、北海道特有の広大な地域による地理的・気候的制約や、集中治療医の偏在といった医療課題に対し、遠隔ICUを活用した支援体制を構築することで地域医療の質・安全性の向上と医療従事者の働き方改革の実現を目的に導入した。
導入後は同院の遠隔ICU支援センターで被支援施設の電子カルテ情報、生体情報モニターなどのデータをリアルタイムで連携し集中治療に必要な情報を一元化。また、センターに集中治療専門医と専門看護師が常駐し、各施設と連携した遠隔コンサルテーションやカンファレンスを実施する体制を整えた。
同院では、手始めに北見赤十字病院(北海道・北見市)と製鉄記念室蘭病院(同・室蘭市)に遠隔支援を開始した。今後は、道内の全ICUをつなぐ「(仮称)北海道遠隔ICU医療ネット」の構築にも取り組む考え。