牧田総合病院、TXPメディカルの生成AI搭載音声入力・OCRカルテアプリを試験運用

牧田総合病院(東京・大田区)

医療情報システム開発のTXPメディカル(東京・千代田区)は5月15日、牧田総合病院(東京・大田区)が、生成AI(人工知能)を活用した音声入力・OCR(光学式文字読み取り装置)カルテアプリ「SpeechER(スピーチャー)」のトライアル運用を開始したと発表した。

「SpeechER」は、医師や看護師が設計・開発したAI搭載の音声入力・OCRカルテアプリ。音声認識、OCR、専門用語辞書、多言語対応といった技術を統合しており、ユーザーがスマートフォンに話しかけたり、メモや数値の写真を撮ったりするだけで、生成AIが診療記録に必要な情報を構造化と変換を行い、自動で適切な記録フォーマットを作成する。

「SpeechER」を使用している様子①
「SpeechER」を使用している様子②
「SpeechER」を使用している様子

牧田総合病院は、年間で6000台超の救急車を受け入れる地域の中核病院。2021年からTXP メディカルの救急外来システム「NEXT Stage ER」を導入する。今回、一層の医療従事者の業務負担軽減と医療の質向上を目指し、救急外来を中心に「SpeechER」を試験導入することにした。

トライアルは、専用アプリ搭載スマホの音声入力と「NEXT Stage ER」との連携を中心に運用。救急外来で医師、常勤の救命士9名、看護師20名と夜勤専従の非常勤看護師2名で「SpeechER」が現場の診療フローに、どの程度まで自然に組み込めるかと、「NEXT Stage ER」との連携で構造化された診療データの質と利活用の可能性を検証する。