FutureSync、オープンAIの音声対話API活用した「救急搬送相談システム」開発
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クリニック経営コンサルティングなどのFutureSync(フューチャーシンク、愛知・清須市)は1月27日、オープンAIのAI(人工知能)を使った音声対話API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「リアルタイムAPI」を使った「救急搬送相談システム」を開発したと発表した。
「救急搬送相談システム」は、電話のようにリアルタイムでユーザーの音声をキャッチし、AI(人工知能)が質問と回答を繰り返すシステム。音声対話処理にオープンAIの「リアルタイムAPI」を組み込むことで、ほとんど遅延のない会話を実現。利用者がストレスなく自身の症状や状況を伝えられることを可能にした。

従来の音声アシスタントは、音声入力後、テキスト変換、応答生成、音声合成の複数工程が必要だった。「リアルタイムAPI」で複数工程を不要にした。搬送要否を迷う高齢者や離島・遠隔地の患者に有用なシステムという。フューチャーシンクでは、日本搬送学会と協議し、ガイドライン策定の取り組みを開始。総合病院と連携したテスト運用も始めた。
今後は、学会ガイドライン策定で、日本搬送学会との協議を進め、医療従事者、自治体、関連企業との連携体制を強化するほか、全国展開に向け、地域の総合病院や診療所との実証実験を拡大する計画。