Pleap、亀田総合病院に音声認識AIカルテ自動生成サービスを試験導入
掲載日:

亀田総合病院(千葉・鴨川市)
カルテ自動生成サービスのPleap(プリープ、東京・世田谷区)は11月27日、亀田総合病院(千葉・鴨川市)と共同で、大規模病院の総合内科に特化した生成AI(人工知能)ソリューションの研究開発を開始すると発表した。
今回の取り組みでは、プリープの音声認識とAI要約を使ったカルテ自動生成サービス「medimo(メディモ)」を、亀田総合病院の総合内科に試験導入し、現場の効率化や実際に利用した医療従事者と患者の影響を検証。「medimo」の大規模施設での有効性や安全性を評価する。
試験的運用は、主に外来診察での使用を想定。ベッドサイドでの診察や入院前、処置前のインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の場面の音声録音でも活用する。退院時の調整や多職種会議など、複数の情報が飛び交い要約が必要とされるシーンの有効性も確かめる。
亀田総合病院では、総合内科の外来に加えて、慢性期退院支援チームでも家族面談が頻繁に行われており、AI要約機能付きICレコーダーの導入希望があったたことから、このチームでも「medimo」を同時に運用する。同院では「総合内科外来の複雑な会話を正確に要約できることが証明できれば、院内の各所に強いアピールになるので、総合内科科での試験運用に期待している」(野木真将・総合内科部長)としている。