アドバンスト・メディア、済生会熊本病院と開発の看護アシストシステムが日本医療情報学会看護学術大会で最優秀賞

アドバンスト・メディアは11月14日、済生会熊本病院(熊本市)と共同開発した「対話型看護アシストシステム」が「第25回日本医療情報学会看護学術大会」で最優秀賞を受賞したと発表した。

「対話型看護アシストシステム」は、音声認識技術を使って、看護師が発話した内容を即座にテキスト化と解釈を行い、患者情報を確認できるシステム。看護師が氏名や病棟名を発話するだけで該当患者を選択できる「患者選択機能」を始め、放射線検査や生理検査などのスケジュールをタイムライン形式で表示する「検査オーダー情報表示機能」、検査スケジュールや患者ごとのタスクなどの通知を設定できる「リマインダー機能」を備える。

システムを利用することで、看護師は電子カルテを閲覧できない状況下でも、患者情報や検査予定などの把握が可能になる。2社が実施した機能検証の結果では、電子カルテ利用時と比較して、看護師の業務時間の短縮や検査の実施漏れ防止に効果があることが確かめたという

アドバンスト・メディアと済生会熊本病院では、医師の働き方改革などを背景に医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められるなか、看護師の業務改善で課題となっている、患者情報の把握時間の短縮を目指し、システムの共同開発に取り組んだ。今後は、多くの病院で使用できるシステムを目指し、機能をブラッシュアップしていくとしている。