ispec、移動中・処置中で記録作成可能な医療機関向け音声記録AIサービス開始

医療機関向け音声記録AIサービス「Sail AI(セイルエーアイ)」

医療系基幹システムのクラウド化などを手掛けるispec(イスペック、東京・品川区)は2月16日、医療機関向け音声記録AI(人工知能)サービス「Sail AI(セイルエーアイ)」の提供を開始したと発表した。

「Sail AI」は、移動中や処置中でもスマートフォンなどから情報確認・記録作成が可能な音声記録AI。話した内容をAIが記録として整形し、カルテに転記しやすいSOAP(主観、客観、評価、計画)形式などで生成する。患者ごとの記録を時系列で閲覧でき、その日の担当患者を効率よく管理できる。院内にイスペックのクラウド基盤「CloudSail(クラウドセイル)」を設置すれば、既存ネットワークの改修不要で、オンプレミスの電子カルテとクラウドのAIの安全な接続も可能。

同社によると、移動中・処置中の合間で記録が進められ、帰院後の入力作業を減らせる「記録業務のデスクフリー化」や、記録の質向上と手戻りの削減、スムーズな現場連携といった効果が見込めるという。

総合川崎臨港病院での活用例
総合川崎臨港病院での活用例

サービスを訪問診療部門で導入した総合川崎臨港病院(川崎市)では、「CloudSail」経由で、クラウドサービス活用の導線を確保し、移動中の車内や訪問先での隙間時間に、「Sail AI」のAI音声入力を活用するとともに、院内の事務スタッフと連携し、リアルタイムでカルテに転記を行うフローを構築し、運用。導入後は帰院後のカルテ記録時間を最大90%削減、残業時間ゼロを実現したという。