クロスログ、在宅医療向け多職種連携コミュニケーションサービスのベータ版を提供開始

訪問診療システムを手掛けるクロスログ(福岡市)は9月4日、在宅医療向け多職種コミュニケーションサービス「CrossLog Chat(クロスログチャット)」のベータ版の提供を開始したと発表した。

「CrossLog Chat」は、在宅医療の現場で多職種間の情報共有を支援するコミュニケーションサービス。チャット上で患者の診療やケアに関するやり取りができるほか、患者情報やスケジュールと連携し、確認や調整作業の効率化ができる。

サービスは誰でも無料で利用可能で、ネット環境があれば端末を問わずにリアルタイムでやり取りが可能。患者や施設ごとなどでグループチャットを柔軟に使い分けて、必要な情報を必要な相手に共有できる。厚生労働省、経済産業省、総務省が発行する医療情報システムを安全に管理・運用する指針にも準拠しているという。

クロスログによると、多職種が連携する日本の在宅医療では、高齢化による利用者の増加と、医師や看護師などの人材不足が課題となっている。現場では電話やFAX、汎用(はんよう)チャットなど複数の連絡手段に依存しており、この非効率な情報共有を解決するため、安全に多職種がつながるサービスとして「CrossLog Chat」を開発したという。

今後は患者やスケジュール情報の連携機能の追加や、電話帳共有アプリ「CrossLog Connect(クロスログコネクト)」と「CrossLog」のビデオ通話機能を統合し、コミュニケーションプラットホームとして正式版リリースすることを予定している。