琉球大学病院、MDM導入でスマホとフィーチャーフォン1300台を一元管理
掲載日:

琉球大学病院(沖縄・宜野湾市)
エンタープライズ向けモバイル管理ソフトのアイキューブドシステムズ(福岡市)は8月5日、琉球大学病院(沖縄・宜野湾市)が現場業務で使用するAndroidスマートフォンとフィーチャーフォンの管理でモバイル端末管理ソフトウエアサービス「CLOMO MDM(クロモエムディーエム))」を導入したと発表した。
「CLOMO MDM」は、企業や組織が業務で利用するスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一元的に管理・運用するための法人向けクラウド型モバイル端末管理ソフトウエアサービス。遠隔で利用状況の把握、端末の機能制限や設定、端末ロック・データ消去、アプリの配布・管理などの機能を提供する。
琉球大学病院は、医療現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を見据えた全体最適の一環で、PHSの運用終了を契機に、2025年1月の新病院開院に合わせモバイル端末を刷新。Androidスマートフォンとフィーチャーフォンを約1300台導入した。
導入後は、看護部門でPHSと、医療現場向けに設計されたPDA(携帯情報端末)の2台持ちからスマートフォン1台で通話、記録、連携の完結ができるようになり、動線短縮と業務負担軽減につながった。また、医師が救急時の情報共有や画像確認、院外専門医との連携が可能になり、迅速な判断と対応が求められる場面で役立つツールとなっている。
同院では、現場で活用するモバイル端末を安全に一元管理するために「CLOMO MDM」を採用した。導入後には「1300台超の端末を誰がどこで使っているかを可視化できたことで、資産管理と業務最適化に大きく貢献している」(琉球大学)効果を得た。また、端末利用の可視化や職種別のアプリ配信、段階的なアップデート管理も可能となったことで、現場からの要望に柔軟で安全に対応できる体制を整えた。
今後は、スマートデバイスの活用を全職員に浸透させるため、情報リテラシーの底上げと運用ルールの見直しに取り組む。年1回実施されるセキュリティー研修を実施するほか、スマホの使用規約を新たに策定し、業務用端末としての利用ルールを明文化。現場への周知と運用徹底を進める。