MG-DX、なの花薬局が薬局特化型の接客AIエージェント導入

サイバーエージェント子会社で医療AI(人工知能)事業のMG-DX(東京・渋谷区)は6月11日、調剤薬局運営のなの花東日本(東京・港区)が、薬局特化型の接客AI(人工知能)エージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント(エーアシ)」を、調剤薬局のなの花薬局に導入したと発表した。

「エーアシ」は、AIと遠隔接客を組み合わせることで、薬剤師の接客業務の省力化とスムーズな患者対応を支援する薬局特化型の接客AIエージェント。音声案内や受付業務自動化に加え、遠隔スタッフの受付フォローや服薬指導にも対応する。

なの花東日本では、なの花薬局の「荻窪北口店」「馬込駅前店」「鶴川大通り店」「メトロファーマシー日本橋小伝馬町店」の4店舗で導入が開始。店舗オペレーションでの有用性の検証を進めている。

具体的には、店頭やオンラインで処方せん受付を済ませた患者の多様な来局パターンに対して「エーアシ」を活用し、患者がスタッフに声をかける手間や待ち時間の軽減、スムーズな受付対応ができるかを確認する。また、薬剤師が調剤室にいながら受付情報をリアルタイムで確認できる体制を整え、スタッフの業務中断を最小限に抑え、業務負荷の軽減と待ち時間の短縮が図れるかを確かめる。

なの花東日本では来局患者へのスムーズな対応とスタッフの生産性向上の両立で、業務フローの見直しとテクノロジー活用で効率化を模索する中で、今回、「エーアシ」の導入を決めた。MG-Dでは今後、導入で得た店舗現場の声や運用データを基に機能強化を進める。