タイムリープ、リブラ薬局衣笠店が遠隔接客サービス導入、オンライン服薬指導に活用

リブラ薬局衣笠店での遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」の利用風景

遠隔接客サービス開発のタイムリープ(東京・千代田区)は4月9日、調剤薬局や薬剤管理システム事業を展開するLibra(リブラ、神奈川・鎌倉市)が運営するリブラ薬局衣笠店(神奈川・横須賀市)に遠隔接客サービス「RURA(ルーラ)」を、3月から導入したと発表した。

「RURA」は、インターネットで店舗の接客を遠隔地から行えるサービス。対応スタッフは、画面に表示される対面接客や、アバターでの接客などを選択が可能。接客の一部を自宅など遠隔地から行うことで、新型コロナウイルスへの感染対策にも役立てられる。薬局での導入では、多拠点から複数の薬剤師が「RURA」に入れるため、店舗のピークタイムの差を利用して対応のカバーや、特定の専門知識を持つ薬剤師が必要に応じて対応が可能になる。

リブラ薬局衣笠店では、「RURA」を使って、来店した患者に別の場所にいる薬剤師が服薬指導を実施できるようにした。具体的には、来店した患者が受付を行い、オンライン服薬指導と対面服薬指導のどちらかを選んだ後、現地にいる薬剤師やスタッフと遠隔薬剤師が「RURA」でコミュニケーションをとりながら、オンライン服薬指導希望の患者を「RURA」から声がけして、「RURA」でオンライン服薬指導を実施する。

衣笠店は、薬剤師が一人という体制の店舗だったため、それまでは一人で受付や調剤、服薬指導、薬歴記録などの対応を行っていた。「RURA」導入後は、9割以上の患者がオンラインで服薬指導を選択するため、店舗に人員を増やすことなく、現地の薬剤師は調剤や監査業務など現地での作業に集中できるようになった。

リブラでは今後、「単なる人手不足の対策にとどまらず、将来的にはスムーズな店舗運営や業務の効率化など、さまざまなな課題を解決する手段として活用の幅を広げていきたい」(小川・管理本部ゼネラルマネージャー、桑原・薬局運営グループマネージャー)としている。