クオトミー、手術症例一括管理システムがLINE WORKSやTeamなどとAPI連携
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医療情報システム開発のクオトミー(東京・千代田区)は11月11日、外科系医師や病院経営者向けの手術症例一括管理システム「OpeOne(オペワン)」と、業務用チャットツールのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携を開始したと発表した。
「オペワン」は、手術のスケジュールやプラン、所見などにの情報をチームで一括管理。できるシステム。AI-OCR技術を活用し、外科医などがいつでもどこからでも手術症例情報を確認できる。
API連携では、オペワン内のアクションで「LINE WORKS(ラインワークス)」やマイクロソフトの「Teams(チームス)」「チャットワーク」「スラック」といった業務コミュニケーションツールに自動通知が可能となる。そのため、既に医療機関で導入する業務コラボレーションツールのワークフローを生かして、外科医などが深い医療情報を含んだ症例情報の共有し、チーム医療やワークフローの効率化を図れる。
医療機関などで、医療情報を取り扱う情報システムは「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」(厚生労働省)、医療情報を取り扱う情報システムやサービスの提供事業者は、「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」(総務省・経済産業省)の「3省2ガイドライン」と呼ばれるガイドラインを順守する必要がある。
こうしたなか、クオトミーでは、医療機関と、医療情報システム提供事業者として委託契約を結び、ガイドラインを順守した形で、「オペワン」を提供。今回のAPI連携でもオペワン内の医療情報はコミュニケーションツールに提供せず、アカウント権限が必要なオペワン内だけで閲覧を可能にすることで安全性を確保したという。