ニーズウェル、長崎大と開発の医師のAIシフト自動生成システムを12月から提供開始

ニーズウェルは10月23日、長崎大学と共同研究開発を進めてきたAI(人工知能)を活用した医師のシフトスケジュール自動生成システム「AI医師スケジューリング」を、12月から提供開始すると発表した。

「AI医師スケジューリング」は、AIが勤務時間のバランスや適切な医師配置などを高度に分析し、最適なシフトプランを自動で生成する。診療科ごとに柔軟な導入が可能。段階的な運用や、医療機関同士の横展開も容易に行える。

2024年4月に「医師の働き方改革」が施行され、医師の労働時間に制約が設けられるなど、勤務体制で新たな条件と制約が追加され、医療現場では業務の効率化と医療サービスの品質向上の両立が求められるなか、これまで以上に複雑化するシフトスケジュール管理が新たな課題となっている。

ニーズウェルでは、この課題解決で、従来の煩雑なシフト作成にかかる時間と手間を効率化し、医師が医療に専念できるスケジュール自動生成システムを開発した。システム活用で勤務バランスの最適化や適正配置が可能になり、医療サービスの質向上や労務管理の透明化も図れるという。

同社では12月の提供開始に向け、11月から長崎大学病院でシステムの有用性や医療現場での適合性を確認の試験運用を開始する。医療現場の運用で得たフィードバックをもとに、品質向上と機能改善を図る。同院は正式サービス後にはシステム導入の第一号となる予定で、サービスインまでの過程で得られた成果などを事例として、将来的には、ほかの大学病院などにも展開する。