メドレー、病院・有床診療所向け電子カルテに医療文書作成をAIが支援する新機能

メドレー(東京・港区)は12月4日、病院・有床診療所向け電子カルテ「MALL(モール)」で、AI(人工知能)が医療文書作成を支援する新機能「AI文書作成アシスト」を開発し、一部医療機関にパイロット版の提供を開始したと発表した。

「AI文書作成アシスト」は、AIがカルテ内に蓄積された複数のファイルや情報をもとにワンクリックで医療文書の下書きを作成する。開始時は、「退院時サマリ」「診療情報提供書(紹介状」「主治医意見書」「退院看護サマリー」「経過要約」の医療文書に対応する。

メドレーによると、国内の医師数は増加する一方で、診療科や地域に偏りがあるため、医師不足の環境では医師の長時間労働が常態化しているという。特に、医師の最も大きな負担となっている業務は、カルテ、診断書、処方箋、紹介状などの医療文書の作成としている。同社はこうした医療文書にかかる業務時間の削減を目的に新機能を開発した。

今後は、導入医療機関のニーズに合わせて、医療・介護の連携に必須の文書や労災・自賠責関連の文書など、対象となる医療文書を順次拡大する。