Albatrus、IP-VPNで安全性確保した病床100~400病院向け生成AIサービス
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医療向けクラウドサービスなどのAlbatrus(アルバトロス、三重・津市)は11月28日、病床が100~400床の病院向け生成AI(人工知能)サービス「Mediraku AI(メディラクAI)」の提供を開始したと発表した。

「Mediraku AI」は、IP-VPN(インターネットプロトコルを使用した仮想私設網)を活用し、ネットワークから直接、電子カルテの情報を使って安全に生成AIを利用できる生成AIソリューション。紹介状、看護サマリー、退院サマリーなどの医療文書の「たたき台」をAIが瞬時に作成する。紙の資料やPDFなどを読み取って内容の要約・構造化や、データ変換や患者アンケート、経営データの分析を行う機能も搭載する。
厚生労働省・総務省・経済産業省が定めた医療情報システム管理のガイドライン「3省2ガイドライン」に準拠しており、入力データがAIの学習に利用されることはない。IP-VPNはKDDIのネットワーク、クラウド基盤はAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を使用する。
サービスは、100~400床の中小病院を主なターゲットに設計しており、先行導入する三重・津市の永井病院(199床)と関連施設では、実証で看護サマリー作成時間を80%削減した。
アルバトロスによれば、現在、多くの医療現場で文書作成業務が大きな負担となっている一方、既存の生成AI活用サービスはセキュリティーの懸念から電子カルテ端末では利用できないケースが多く、汎用(はんよう)的なAIでは専門的な医療用語や各病院固有のフォーマットに対応しきれないという課題があるという。同社では、この課題解決で、ネットワーク上で電子カルテの情報から医療文書を作成できる生成AIを開発した。