fcuro、医療文書作成支援AIの基本処理で特許取得
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医療スタートアップのfcuro(フクロウ、大阪市)は11月21日、病院システムの情報からAI(人工知能)が医療文書を生成する医療文書作成支援AI「Cart(カート)AI」の基本処理で特許を取得したと発表した。

フクロウは2020年より医療文書作成支援AI「CartAI」の研究開発を開始し、複数の医療現場に導入している。「CartAI」は、紹介状や退院サマリ、症状詳記などの医療文書を医療従事者と対話的に作成するAIシステム。
医療現場のあらゆる情報の中から必要な情報を抽出し、標準化する「情報集約AIモデル」と、標準化された情報から文書を生成する「文書生成AIモデル」で構成されており、膨大な診療情報の中から文書を作成する上で必要な情報を選択し、その情報から質の高い医療文書を作成する。
フクロウは、既に3つの医療機関にシステムを導入しており、紹介状や退院サマリーの作成に対応したシステムで実運用を開始している。今後は、症状詳記の作成にも対応できるモデル更新を進めるとしている。