MDV、診療録を自動作成する音声AIツール「カタナシ」を販売開始
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PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)「カルテコ」を提供するメディカル・データ・ビジョン(MDV)は8月7日、音声AI(人工知能)ツール「カタナシ」の販売を開始したと発表した。
「カタナシ」は、医療AI開発のAIBORN(アイボン、東京・中央区)が開発した音声AIツール。医師が問診などの場面で、患者から聞き出した問診などの内容をタブレット端末で録音し、「SOAP(主観、客観、評価、計画))」形式の4項目に整理した診療録を作成する。電子カルテ記載形式に自動変換後に、二次元コードで電子カルテに取り込むことも可能。チーム医療での患者情報の申し送り文書や、カンファレンスの記録の作成に活用することもできる。
ツールは、すでに医療現場での実証実験が始まっている。導入する東京都立広尾病院(東京・渋谷区)病院では「タスクシェアはスキルの高いメディカルスタッフの育成が必要だが、音声AIツールはすでにスキルが高く、診療の質向上に貢献する。医師、患者ともにメリットが出てくる」(総合診療科部長の小坂鎮太郎医師)という。