AI Tech Solutions、川﨑幸病院から受託の生成AI退院サマリー作成システムが稼働開始
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フォーサイドはこのほど、子会社でAI(人工知能)業務効率化ツールのAI Tech Solutions(エーアイテックソリューションズ、東京・中央区)が、川﨑幸病院(川崎市)から受託した生成AIが退院サマリーを作成するシステム「生成AI退院サマリーシステム」の業務での稼働が開始したと発表した。

「生成AI退院サマリーシステム」は、医師や看護師が作成した経過記録などの情報から、生成AIが必要な情報を取捨選択し、退院サマリーを自動で作成するソリューション。オープンAIのChatGPTを活用しており、約5分で書類を作成する。情報は、退院サマリーの作成に必要なのみを生成AIが取捨選択する。専用のデータベースを構築することで、院内で使われている独自の用語にも柔軟に対応できるのが特長。

川崎病院では、入院患者の日々の経過記録情報から、手作業で退院サマリーの作成が行っており、退院サマリーの品質が作成者によって異なることや、作成時に複数の経過記録を参照する必要があること、経過記録に独特の略語が含まれている場合、意味を調べる手間が発生することが課題となっていた。同院ではこの課題解決で生成AIを活用した退院サマリー作成システムを導入することにした。
一方、AI Tech Solutionsでは、今回のシステムの開発を皮切りに、医療業界での業務効率化支援システムの開発を進めていく方針。