兵庫医科大病院、業務効率化と患者への説明の質向上で生成AI記録記録支援ツール導入
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兵庫医科大学病院(兵庫県・西宮市)
医療機関向け音声AIシステム開発のmedimo(メディモ、東京・世田谷区)は6月13日、兵庫医科大学病院(兵庫県・西宮市)が、生成AI(人工知能)を活用した診療記録支援ツール「medimo(メディモ)」を6月に導入したと発表した。

「medimo」は、診療の内容をAIが自動で文書化するツール。医師が院内専用スマートフォンで患者への説明を録音しすると、その音声をリアルタイムで文字起こしを行い、終了後に生成AIが約1000字に要約する。要約文は2次元バーコードに変換。スキャナーで読み取れば、1分ほどで電子カルテに記録する。医師の病状説明やインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の記録支援に活用できるという。
兵庫医科大病院では、医師の記録作業時間の大幅な削減や、医師の記憶に頼らない正確な記録と録音データから説明内容の後日確認の実現につなげる。また、AIが要約しやすい、わかりやすく明確な説明を意識することで、医師の説明スキル向上も見込む。
現在、診療科から1名ずつ選出した医師が運用を開始。今後はシステムの安定運用を確認した上で、25年度中に全医師が利用できるようにする。将来的には看護師を始めとする、ほかの医療スタッフにも展開も予定する。