Ubie、医療従事者の業務負担軽減に向け「ユビーメディカルナビ 生成AI」を吉田病院に導入

医療機関向けのサービスを提供するUbie(東京・中央区)は11月12日、同社が提供する生成AIを用いて生産性向上を図るサービス「ユビーメディカルナビ 生成AI」が榮昌会吉田病院(神戸市)の附属脳血管研究所に導入されたと発表した。兵庫県内での「ユビーメディカルナビ 生成AI」導入は初だという。

「ユビーメディカルナビ 生成AI」は、複数の生成AIを活用し、医療従事者の業務支援をするサービス。具体的には、医師向けの紹介状作成支援、看護師向けの退院看護サマリ作成・集積回路(IC)記録作成支援に加え、医療事務向けの退院サマリ作成支援、紹介状作成支援、カンファレンス議事録作成などの作成が可能。

吉田病院は、脳血管疾患や脳神経疾患の診療と治療を行う専門病院。今回の導入は、今後増加する老年期の患者に対して少人数のスタッフで上質な医療サービスの提供を目的とし、まずは医師や看護師は各文書のサマリ作成、事務職員は症状詳記や会議議事録のほか、経営指標・統計作成を行う予定としている。

吉田病院附属脳血管研究所の情報管理課・木村眞太郎氏は、「当初、新しい技術に対する不安の声もあったが、実際使用すると性能に対して驚く声が上がっている。医師の負担軽減により、より良い医療サービスの提供が可能になった」と話す。