オプティム、外部インターネット接続を必要としない生成AIを用いた文章作成支援サービス「OPTiM AI ホスピタル」販売を発表
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システム開発・販売をするオプティム(東京・港区)は11月7日、オンプレミス大規模言語モデル「Large Language Model」(LLM)を搭載し、人工知能(AI)を用いた医師・看護師向け文章作成支援サービス「OPTiM AI ホスピタル」の販売を2025年1月より開始すると発表した。
「OPTiM AI ホスピタル」は、外部インターネットへの接続を必要としないオンプレミス環境で使用可能にすることで、高セキュリティーを確保し、医療現場でも個人情報保護に配慮した形で安全に生成AIを活用できる文章作成支援サービス。電子カルテデータを用いた医師向け診療情報提供書の作成機能、看護師向けの入退院時看護サマリーの作成機能を備える。また追加で2025年春から夏ごろに、医師向けのカルテ作成支援機能のリリースを予定する。
電子カルテとの連携は、シーエスアイ(札幌市)の電子カルテシステム「MI・RA・Is(ミライズ)」との連携が可能だが、今後は他社の電子カルテおよびその他院内システムとの接続、国際標準規格HL7 FHIRなどへの対応の進める予定としている。
オプティムでは、2024年4月から10月にかけて織田病院(佐賀・鹿島市)にサービスを導入の上、業務効率化の実証をしており、結果として、退院時看護サマリー1件あたりの作成にかかる時間は導入前、平均16.31分であったのに対して、導入後初回で平均10.90分、導入後(使用3回目以降)で7.47分となり、最大54.2%の作成時間を削減する効果があったという。
この結果から、同社は「OPTiM AI ホスピタル」の使用回数を重ね、業務プロセスへの定着を進めることで作業効率が上がることを確認しており、医療スタッフが患者の診療に専念できる時間の捻出が可能になるという。