ユビー、九州大学病院が生成AI活用の医療業務支援サービスを試験導入
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Ubie(ユビー、東京・中央区)は10月1日、九州大学病院(福岡市)が生成AI(人工知能)を使った医療事務業務の支援サービス「ユビーメディカルナビ生成AI」を試験導入し、利用を開始したと発表した。国内の大学病院では初という。
「ユビーメディカルナビ生成AI」は複数の生成AIを活用して、医療従事者の業務を支援するサービス。文章生成・要約、音声認識、画像認識を始め、医師向けの紹介状作成、看護師向けの退院看護サマリーやIC記録作成、医療事務向けに退院サマリーや紹介状、議事録の作成といった機能を提供する。
九州大学病院では、血液・腫瘍・心血管内科、胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科、肝臓・脾臓・門脈・肝臓移植外科、整形外科、循環器内科、顔面口腔外科、先端医工学診療部の医師を中心に、文章生成・要約機能と音声認識機能を使った退院時サマリ作成、診療情報提供書、内服指示などでサービスを活用する。
同院では、ロボット手術や放射線AI診断などを導入し、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでおり、効率化をさらに進め、働き方改革の実現と、病院スタッフが専門業務に専念できる環境の整備を目的に「ユビーメディカルナビ 生成AI」の導入を決定した。
九州大学病院の月間で対応する退院時サマリの件数は約2500件、診療情報提供書は約2300件に上る。今回、生成AIを導入することで、業務負担軽減と、病院スタッフが専門的で高度な医療提供に注力できる効果を見込んでいる。