アリピン、クリニック向け医療特化型問い合わせ対応AI「1.Talk AI Agent」を提供開始

患者管理・予約システムなどを手掛ける医療ITベンチャーのアリピン(神戸市)は1月6日、クリニック向け医療特化型AI(人工知能)アシスタント「1.Talk AI Agent(ワン・トーク・エーアイ・エージェント)」の提供を開始したと発表した。

「1.Talk AI Agent」は、クリニックの問い合わせ対応業務をAIで自動化するシステム。グーグルのクラウドサービス「Google Cloud(グーグルクラウド)」で稼働する。

システム運用フロー
システム運用フロー

RAG(検索拡張生成)を採用しており、クリニック専用の知識データベースを参照して回答を生成する。応対の口調を、「丁寧」「親しみやすい」「簡潔」などの方針に合わせて調整可能で、クリニックのスタッフが対応しているようなコミュニケーションが行える。LINE公式アカウントとの統合が可能で、必要に応じて有人対応への切り替えができる。

AIは予約・アクセス案内などの業務領域に特化し、診断や病状判断に該当する依頼には踏み込まない制御を実装した。患者から医療判断を求められた場合は、案内の範囲を適切に調整し、受診案内と免責提示へ誘導する。また、問い合わせ意図を判断し、業務導線から外れた会話や悪意ある干渉を抑制する。

セキュリティー面では、データ保管要件を考慮した運用に対応。国際的な医療データ保護基準「HIPAA」に準拠しており、通信・保存の暗号化など、多層的な対策を講じた。

アリピンによると、実証段階では、予約・来院案内などの定型問い合わせ対応を最大80%自動化できたという。現在は導入要件や運用イメージ、LINE公式アカウントとの統合方法などを説明する先行体験プログラムも提供している。