SBS情報システム、電子カルテ連携で紹介状など作成する生成AI機能を開発 26年後半発売

医療機関向けシステム開発のSBS情報システム(静岡市)は12月15日、生成AI(人口知能)を活用した電子カルテ連携機能「PrimeKarte(プライムカルテ)AIR(AI Recorde)」を開発したと発表した。

「PrimeKarteAIR(AI Recorde)」は、同社の電子カルテ「PrimeKarte」と連携し、カルテ内の記録から必要な情報を抽出し、診療情報提供書(紹介状)や退院サマリーの下書き、SOAP(主観、客観、評価、計画)形式の診療記録への要約を行い、下書きや要約した文章を電子カルテの画面とシームレスに連携する機能。

紹介状や退院サマリーの要約・下書き機能は、指定期間の記録をもとに、診療情報提供書や退院サマリーの下書きを作成する。要約処理は、日中の業務に影響を与えないよう夜間バッチのバックグラウンド処理として、あらかじめ実行しておくこともできる。

SOAP要約機能は、平文で入力した記録をSOAP形式に変換し、電子カルテのSOAP画面に反映する。音声入力にも対応しており、「Speech-to-Text API」で、SOAPや看護記録を音声で入力できる。

SBS情報システムでは、2025年度中に焼津市立総合病院(静岡・焼津市、病床数:423床)でトライアル運用を開始し、機能の実用性、安全性、業務適合性を検証。トライアル結果を踏まえ、2026年度後半の正式リリースを目指す。