サラヤ、医療機関・福祉施設向け感染対策業務マネジメントツール発売
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家庭・業務用洗浄剤などの衛生用品や薬液供給機器などの開発・製造・販売を行うサラヤ(大阪市)は11月10日、医療・福祉施設向けの感染対策業務マネジメントツール「ManGo(マンゴー)感染管理版」を発売したと発表した。
「ManGo感染管理版」は、医療施設の感染対策ラウンド業務を一元管理するクラウド型システム。医療機関で、多職種の専門家が院内の感染対策の実施状況を確認し、リスクの早期発見と改善指導を行う活動「感染対策ラウンド」で、チェックリストの自動作成を始め、ラウンド実施時にタブレットやスマートフォンで入力・撮影した内容を報告書に自動反映することが可能。
ラウンド終了後は、要改善事項が自動抽出され、各部署へ通知する。ラウンド結果はクラウドに保存するため、過去のデータや全国ユーザーとの比較を行うことが可能。改善指示の根拠としても活用もできる。また、一部プランでは専門家によるサポートも提供する。
サラヤによると、「感染対策ラウンド」は、チェックリスト作成、実施、報告書作成、フィードバックなどの運用工程が煩雑で、多岐にわたる専門業務を抱える医療従事者には、大きな負担となっているという。そこで、同社では、こうした課題解決で、「ManGo感染管理版」を開発した。
今後は、連携施設間でラウンドチェックリストを共通化し、共有できる機能も提供する予定。連携施設間で情報をスムーズに共有可能にすることで、感染対策の標準化を支援する。