Dr.JOY、セルフ入退館やSMSなど活用の病院の面会手続き自動化システムを提供開始

Dr.JOY(ドクター・ジョイ、東京・港区)は9月17日、病院の面会手続きを自動化する面会運用支援システム「スマート面会」の提供を開始すると発表した。

「スマート面会」の仕組み
「スマート面会」の仕組み

システムは面会手続き用タブレットと面会証シール用プリンターで構成。面会を希望する患者の家族は電話番号入力だけでセルフ入退館が可能で、病院側に退館予定時刻を印字した面会証シールの発行、来院状況の可視化とSMS連絡、謝絶・フリーパスなどのルール自動適用、入退館ログの一元管理の機能を提供することで、受付業務の省力化と病棟のチーム連携を両立し、患者家族が安心して会える面会環境を提供する。

「面会者登録」と「面会日時登録」のイメージ
「面会者登録」と「面会日時登録」のイメージ

システムは「面会者登録」「面会日時登録」「セルフ入退館」の機能を備える。「面会者登録」「面会日時登録」は、家族が、入院説明時に二次元コードから面会登録者用サイトにアクセスし、必要な情報を登録すると、SMSで面会日時登録用URLが届き、希望日時と人数を選択すれば確定する。

「セルフ入退館」のイメージ
「セルフ入退館」のイメージ

「セルフ入退館」は、面会者が、院内タブレットで「入館/退館」を選び、電話番号を入力。登録情報が照合されると、面会証シールが自動印刷される。シールには退館予定時刻が自動計算で印字される。事前の日時登録なしで来院した場合でも、タブレット上の専用メニューから二次元コードを読み取ることで当日の登録もできる。

病院側は、システムを活用することで、朝の情報収集時点で1日の来訪が一覧化し、処置や検査とのバッティング回避する「面会予定の可視化」や事前の質問・連絡の収集、面会中止や持参依頼、IC/退院前カンファレンスの日程などを個別/一斉配信をSMSで連絡ができる。

また、申し送り事項などのメモでチーム共有、謝絶患者の登録制御や頻回面会の家族へのフリーパス付与、電子カルテから面会者情報を自動で取り込み、患者情報単位で管理する「電子カルテ連携」といった機能も利用が可能。電子カルテ連携では、セキュリティー面で自動連係が行えない場合、手動でのカルテ情報取り込みにも対応する。

ドクタージョイでは、業務中断を抑え、観察・処置・生活援助など患者と向き合う時間の創出や、家族対応の質向上、家族アセスメント機会の獲得に役立つとしている。