MG-DX、そうごう薬局がAI自動受付と店舗内オンライン服薬指導のハイブリッド運用を開始

AI自動受付(左)と店舗内オンライン服薬指導(右)のハイブリッド運用を開始

サイバーエージェント子会社で医療AI(人工知能)事業のMG-DX(東京・渋谷区)は9月5日、医療経営コンサルなどの総合メディカル(東京・千代田区)が運営する調剤薬局「そうごう薬局」に、薬局特化型の接客AI(人工知能)エージェント「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」を導入し、店舗内オンライン服薬指導と組み合わせたハイブリッド運用を開始したと発表した。

「渋谷神泉店」(東京・目黒区)にの試験導入した。今回の取り組みでは、処方箋を直接持参した患者や、アプリなどで事前受付を済ませた患者を対象に、「薬急便 遠隔接客AIアシスタント」のAI自動受付機能を活用して店頭での新規受付を自動化する。

AIエージェントが、来店した患者を自動で検知し、自然な声かけで受付へ誘導することで、受付業務を自動化し、AI自動受付のスムーズな認知とサービス利用を促進する。また、処方せんの事前送信の有無、ジェネリック医薬品の希望など、患者の基本情報を一括でヒアリングして、対応品質の均一化とスタッフの業務効率化を図る。

さらに、遠隔支援機能を使って、遠隔薬剤師応援が店舗内オンライン服薬指導を実施することで、薬局業務オペレーションの効率化を図る。店舗スタッフと遠隔応援スタッフは管理画面を通じて服薬指導の依頼や引き継ぎをシームレスに行うことが可能で、遠隔応援スタッフは薬の準備前から服薬指導を開始できる。また、遠隔支援機能で薬剤師が服薬指導を始めとする専門性を生かした対人業務に注力できる体制を構築できるかの実証を行う。

総合メディカルでは、薬剤師の対人業務の強化を通じて、患者一人ひとりへの提供価値を高めるとともに、業務オペレーションの効率化を図ることで、持続可能な薬局運営を目指している。

その取り組みの柱で「次世代型薬局モデルの構築」を重点テーマに掲げており、AIの活用で業務オペレーションを効率化し、薬剤師が服薬指導などの専門性を生かした対人業務に注力できる仕組みづくりを進めている。今回、その実現に向けMG-DXの接客AIエージェントを導入した。