NTTアドバンステクノロジ、RPA「WinActor」で生成AI連携機能を標準搭載
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NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は9月4日、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール「WinActor(ウィンアクター)」で、生成AI(人工知能)ベンダーと契約不要で、生成AI連携機能が利用できる新ライセンスサービス「AI連携ライセンス」を10月中旬から販売すると発表した。販売価格は、シナリオの開発・編集・実行が可能な年間ライセンス「フル機能版」が、メーカー希望価格で税込219万8000円、シナリオ実行のみ可能な「実行版」で60万1000円。

新サービスは、NTT-ATが契約するマイクロソフトの生成AIクラウドサービス「Azure OpenAI」を利用することで、ユーザーが生成AIベンダーとの別途契約と設定不要で、「WinActor」の生成AI連携機能を使えるようにした。生成AI連携機能は、NTT-ATが管理するサーバーと「Azure OpenAI」のサービスを提供するサーバーと通信して実行する。

生成AI連携は、PRAのシナリオのなかで生成AIに指示を与えることで、メールへの回答作成など問い合わせ対応や、画像内データの抽出などを行う画像認識の「シナリオ内生成AI応答利用」、生成AIが作成したシナリオのひな形を対話によって修正や追加しブラッシュアップする「対話によるシナリオひな形作成」、AIに帳票を読み込ませることで、フォーマットがバラバラな帳票でも、簡単にシナリオ作成ができる「帳票操作の簡単化」といった機能を利用できる。

端末を固定せず、インターネット接続環境があれば利用できるライセンス形態を採用しており、購入したライセンス数の範囲内で、端末を限定せずに「WinActor」を使うことが可能。端末数分のライセンスの範囲で同時利用もできる。NTT-ATでは、生成AI連携機能の標準搭載を皮切りに、今後も生成AIとの連携を強化した新機能の提供も予定する。