クロスログ、経営分析・紹介管理サービスがミーカンパニーの医療・介護DBと連携

訪問診療システムを手掛けるクロスログ(福岡市)は7月8日、医療機関向けなどのデータベースを手掛けるミーカンパニー(東京・港区)と、業務提携し機能連携を開始したと発表した。

今回の提携では、クロスログの経営分析・紹介管理サービス「CrossLog Report(クロスログ・レポート)と、ミーカンパニーの医療・介護データベース「SCUEL(スクエル)」で、医療機関・薬局・介護事業所データの連携したマップ可視化機能、在宅患者数データの連携を実施する。

医療機関・薬局・介護事業所データの連携したマップ可視化機能では、「SCUEL」の医療機関、薬局・、護事業所の施設データから、「CrossLog Report」に診療圏マップを自動生成する機能を実装した。

「CrossLog Report」の「SCUEL」の介護施設データとの連携画面
「CrossLog Report」の「SCUEL」の介護施設データとの連携画面

機能は連携先の事業所の把握と連携促進や営業活動の優先順位づけ、対応地域の見直し判断、診療過多・未充足エリアの把握での分院・開業候補地の検討に活用できるという。

「CrossLog Report」の「SCUEL」の在宅患者数データとの連携画面
「CrossLog Report」の「SCUEL」の在宅患者数データとの連携画面

一方、在宅患者数データの連携では、「SCUEL」の訪問件数、平均診療期間、死亡数などの在宅患者数データを「CrossLog Report」に実装した。診療圏内での他院と自院の診療件数の比較、訪問頻度や在宅期間などの実績ベンチマーク、潜在患者数に応じたチーム体制・ルートの再設計といった利用を想定する。

2社は、訪問診療のニーズが高まる一方で、都市部は診療所の集中で競争が激化し、地方では医療資源不足が顕著としており、こうした状況の中で地域ごとの在宅医療の実態を定量的に把握することが、持続可能な診療体制に欠かせないとして、「CrossLog Report」と「SCUEL」を連携したサービスを提供することにした。