フリー、済生会熊本病院と業務提携で病院のバックオフィス支援ツール開発
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フリーは6月17日、済生会熊本病院(熊本・熊本市)と、医療業界のバックオフィスのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進で業務提携したと発表した。
2者は提携を通じて、フリーが済生会熊本病院事務部門と連携し、フリーの統合型クラウドERP(基幹システム)の医療機関向け開発のフィードバック、医療機関でのフリーの製品導入サポート、経営企画に関連する病院のバックオフィス支援サービス開発に取り組む。AI(人工知能)搭載の医療機関向け製品開発も行う。
フリーによると、現在、医療業界では生産人口減少や働き方改革による人手不足、物価高で病院の経営環境は厳しさを増している。また、医療提供を支えるバックオフィス業務を担う事務職員の確保も深刻で対策が急務という。
同社は、こうした背景から、済生会熊本病院と業務提携し、医療業界で経理と人事を中心とした経営企画部門などを始めとする、バックオフィスの課題を解決し、業界全体のデジタル化と業務効率化するサービスの開発に取り組むことにした。
済生会熊本病院は、熊本県や九州地方の医療機関で、ICT(情報通信技術)導入や働き方改革、地域医療連携などで先進的な取り組みを行い、全国でもトップクラスの実績を持つモデル病院として評価されている。一方、フリーは2024年から医療福祉業界専門チームを立ち上げ、医療業界の課題とニーズを調査し、課題解決に向けたプランの提供や製品の機能開発などを進めている。