HITO病院、NTTコムとテレビとビデオ通話を活用した訪問看護オンコール業務効率化の実証
掲載日:

HITO病院(愛媛・四国中央市)は3月10日、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と、高齢者の自宅テレビを活用したビデオ通話で訪問看護のオンコール(緊急時のための待機)業務効率化の実証を開始すると発表した。

実証では、HITO病院の訪問看護師のスマートフォンと患者宅のテレビをつなぎ、ビデオ通話で訪問看護の業務効率化、訪問看護師と患者や家族がコミュニケーションを行うことで不安の解消、ビデオ通話の録音や要約を活用し記録や申し送り業務の効率化が図れるかを検証する。
訪問看護の業務効率化は、NTTドコモのビデオ通話サービス「ちかく」を使用し、「ちかく」のカメラで得た映像を元に、訪問看護師が患者の容態確認を行うことで、テレビを通じた容態確認の可能性と訪問看護対応の時間の効率化を確かめる。
訪問看護師と患者や家族のコミュニケーションでは、患者や家族が自宅のテレビから訪問看護師に連絡することで、自宅訪問の容態確認と同等の安心感を得られるかを確認する。記録や申し送りの業務効率化は、ビデオ通話の会話を録音、要約で、記録や申し送り業務の効率化できるかを検証する。
HITO病院が実証フィールドの提供、患者の実証参加への協力依頼、ソリューションのユーザビリティのアドバイス、評価と分析を担当。NTTコムは、実証の全体統括、通信環境配備、機器調達などの支援、ソリューションの横展開とビジネスモデル構築を担う。2者は今後、実証を通じて、訪問看護師の労働環境の改善を図る訪問看護のオンコール業務効率化サービスの構築を検討する。